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その他の肝臓病

肝臓病として一般的に知られているのは、肝臓がん・肝炎・肝硬変の三つに絞られているといえます。
しかし、肝臓に発生する病気は他にもまだあるのです。ここでは、ウィルソン病や原発性硬化性胆管炎などの肝臓に起こる病気の症状などについて紹介していきます。

その他の肝臓病について

大抵の場合、「肝臓病」は「不摂生な生活の結果」という認識に基づく取り扱いを受けていると言っても過言ではないでしょう。本屋などで見かけるような健康のための本などでも、「肝臓病を予防するには規則正しい生活」というような見出しが並んでいることが当たり前です。しかし、規則正しい生活を実行できていても防げない肝臓病も存在しているのです。

ウィルソン病

ウィルソン病は、肝臓に銅が蓄積されることで発症する病気です。基本的に、遺伝性の疾患で銅の排出が充分に行われない体質を持っていると起こる病気で、5歳から15歳くらいまでに発見される特徴があります。別名を「肝レンズ核変成症」といいます。

原因

人間の身体は、「ミネラル」という形で様々な金属を必要としています。有名な所では、鉄分や亜鉛などがあります。銅も、体内の機能を維持するために必要な酵素を生産する材料として使われています。肝臓はこれらのミネラルの管理・運用を担当している器官でもあり、遺伝性疾患で銅の管理がされにくくなっていることがウィルソン病の原因になります。

症状

ウィルソン病の症状は、目と脳と肝臓に現れます。主な症状としては、運動障害や言語障害、記憶障害が見られ、銅蓄積を原因とする肝炎や肝機能障害が現れます。ウィルソン病の症状の中で特徴的なのが「カイザー・フライシャー角膜輪」という目に黒い輪が表れる症状です。これらの症状が進行すると寝たきりの状態になったり、肝硬変をおこしたり失明したりするといった致命的な状態にまで発展します。

治療法

ウィルソン病の治療は、蓄積された銅を排泄する助けになる銅キレート剤の定期的な投与と銅の含有量を抑えた低銅食による食事療法で行われます。低銅食は、含まれている銅の量は一日あたり1.5mg以下に制限したメニューになります。また、亜鉛の摂取によって銅の吸収量が減ることを利用した亜鉛療法も進められています。

肝硬変を起こす肝臓の病気

肝硬変は、肝臓の病気の中でもトップクラスの危険性を持っているといえます。進行すれば肝臓がんを発症するリスクが高まるだけでなく、倦怠感や黄疸・腹水を伴い場合によっては食道動脈瘤を破裂させて大量出血を起こす恐れもあるのです。肝硬変の原因になる病気として知られているのが肝炎ですが、他にも肝硬変の原因となる病気があるのです。

原発性硬化性胆管炎

原発性硬化性胆管炎は、主に20代と40代以降の男性に見られる肝臓の病気です。胆汁が通る胆管が炎症を起こし組織の硬化が進み、やがて肝硬変を引き起こすというものです。症状としては黄疸や倦怠感の他に痒みを伴うのが特徴です。原因としては、消化器系の病気である潰瘍性大腸炎が考えられます。

原発性胆汁性肝硬変

原発性胆汁性肝硬変は、主に40代以降の女性に見られる病気です。胆管が炎症を起こして肝臓に留まった胆汁で肝臓が傷つき、肝硬変を起こすのが特徴です。原因は特定されていませんが、免疫が自分の身体を攻撃する自己免疫疾患が疑われています。

治療法

これらの病気は、基本的には胆汁の排出を促進する薬剤の投与で対処します。肝硬変に発展した場合、肝移植の必要があります。

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