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(D型/E型/G型/TT型)肝炎

医学の進歩がもたらすのは、「旧来の病気を治療することが出来るようになること」という恩恵だけではなく、「新しい病気の発見」という弊害もあるのです。
ここでは、近年発見されたD型・E型・G型・TT型といった新しい肝炎の症状や対策法などの情報を紹介していきます。

新しい肝炎を知る

肝炎として人口に膾炙しているのは、基本的にA型・B型・C型肝炎の三種類であるといえます。むしろ、薬害肝炎問題が大きく報道されていなければ肝炎に違いがあるということも知られていなかったのではないでしょうか。実は肝炎の分類はA型・B型・C型だけではないのです。

種類

比較的新しい肝炎は、A型・B型・C型肝炎と同じくウィルスの感染を原因として発病します。F型肝炎は、1994年に発見が報告されたものの追試で確認できなかったため存在が無かったことになっています。

D型肝炎

D型肝炎は、1977年に発見されたD型肝炎ウィルスによって発病します。このD型肝炎ウィルスの最大の特徴は、「単体ではウィルスとして不完全な存在」であるということです。ウィルスの特徴である増殖能力が単体の感染では発揮されないのです。そのため、D型肝炎ウィルスはB型肝炎ウィルスと共存する形で感染・発病します。

E型肝炎

E型肝炎は、1989年に発見されたE型肝炎ウィルスの感染で発病します。E型肝炎ウィルスは、シカやイノシシなどの野生動物の肉を生食すると感染することがあります。日本でも感染例が数件報告されていて、感染の原因が「生肉を摘んだ箸を食事に使った」「加熱が不十分だった」ことなどが挙げられます。E型肝炎ウィルスは60度以上で30分以上加熱することで不活化されます。

G型肝炎

G型肝炎は1995年に発見されたG型肝炎ウィルスに感染することで発症します。しかし、G型肝炎ウィルスに感染していても肝炎を発症しない場合があることや、症状が確定されていないことなど、未知数の部分が多く肝炎ウィルスとして扱わない場合があります。

TT型肝炎

TT型肝炎は、1997年に日本人によって発見・報告されたTT型肝炎ウィルスによって起こる肝炎です。TTという名前は、発見のきっかけになった患者のイニシャルから付けられています。TT型肝炎ウィルスは遺伝子情報の解読が進んでいる肝炎ウィルスですが、現状ではG型肝炎ウィルスと同じく肝炎ウィルスとして扱われていないことがほとんどです。

症状

基本的にD型・E型肝炎は、発熱・腹痛・倦怠感・嘔吐・黄疸などの症状を伴います。D型肝炎の場合、B型肝炎と同時に発症することで症状を重くなるという特性を持っています。E型肝炎は、妊婦が感染・発症すると症状が非常に悪化するという性質を持っているため、相当に危険であるといえます。

治療法

これらの肝炎ウィルスは、比較的最近発見されたものが多いので治療法自体も確立されているとは言いがたい状況です。G型・TT型肝炎の治療法は、肝炎としてまだ認められていない部分が多いため、まだ存在していません。

D型肝炎の治療法

D型肝炎の場合、D型肝炎ウィルスの特徴である「単体では増殖できない」ことを逆手にとって、共存対象であるB型肝炎の治療を優先的に行います。B型肝炎ウィルスが駆逐されれば、D型肝炎ウィルスは増殖できなくなるからです。また、B型肝炎ウィルスの抗体はD型肝炎ウィルスにも有効なので、完治すれば再発する可能性は低くなります。

E型肝炎の治療法

現時点では、E型肝炎の治療法はほとんど確立されておらず対症療法を行っていくことになります。症状が悪化した場合、肝臓移植を行う必要があります。

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