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肝臓の病気

肝臓は、人間の生命活動を支える「縁の下の力持ち」といえる存在です。しかしそれは、縁の下に隠れているがゆえに異変が起きていてもなかなか気づかれにくいとも言い換えることが出来ます。
ここでは、肝臓に起こりうる病気にはどのようなものがあるのかを紹介していきます。

肝臓の病気を知る

肝臓は、人間の生命活動を支える「縁の下の力持ち」といえる存在です。しかしそれは、縁の下に隠れているがゆえに異変が起きていてもなかなか気づかれにくいとも言い換えることが出来ます。ここでは、肝臓に起こりうる病気にはどのようなものがあるのかを紹介していきます。

肝臓の病気を知る

肝臓の別名である「沈黙の臓器」には、「不調に気付かれないうちに再生してしまう」と「沈黙を保ったまま病状を進行させてしまう」という二つの意味があるといえます。肝臓の病気は、このような肝臓の性質のため病状が進行してから発見されることが多いのです。では、肝臓の病気が進行するとどのような症状が現れてくるのでしょうか。

病気のシグナル・黄疸

肝臓の病気の症状として現れやすいのが「黄疸」です。黄疸はその名の通り、白目や皮膚が黄色くなる症状です。黄疸は、ビリルビンという色素が原因となって起こります。ビリルビンは肝臓が分泌する胆汁に含まれていて、役目を終えた赤血球からヘモグロビンが抜かれた後の残骸が変化したものです。本来、胆汁に含まれるビリルビンは腸で一部が再吸収された後、便に付着して排泄されます。しかし、病気が原因で肝機能が低下すると血液内のビリルビンが増加し、眼球や皮膚の組織を染色して黄疸を起こすのです。

病気のシグナル・腹水

腹水は、肝臓の病気が進行すると現れる症状の一つです。文字通り、お腹に水が溜まって膨らんでくるのが特徴です。腹水の原因は、病気で肝機能が低下してアルブミンというたんぱく質が合成されにくくなることです。このアルブミンは血液の半分を占める成分である血漿の主成分の一つで、水分を維持し全身に栄養分を運ぶ役割を持っています。肝臓の機能が低下してアルブミンが生成されにくくなることで、臓器などからたんぱく質を含んだ水分が漏れて腹部に溜まってしまうのです。腹水は、合併症として腹膜炎を引き起こすことがあるため、適切な処置を行わなければ命に関わる恐れがあります。

病気のシグナル・貧血

一部の肝臓の病気は、貧血を伴うことがあります。貧血の原因には「赤血球のヘモグロビンの元となる鉄分の不足」や「臓器内での出血」などがありますが、肝臓に鉄分が蓄積するヘモクロマトーシスという病気が原因になる場合があります。ヘモクロマトーシスは基本的に遺伝性の病気なのですが、ウィルス性肝炎の中にはこのヘモクロマトーシスと同じ症状を起こすものがあり、合併症として肝硬変を引き起こすことがあります。

肝臓の病気の主な治療法

肝臓は再生能力があるため、初期段階にある一部の病気は自然に治ってしまう場合があります。しかし、症状が進行すると自然治癒を期待しているわけにも居られなくなります。肝臓の病気の主な治療法としては次のようなものがあります。

薬物治療

肝炎や脂肪肝などの治療では、薬物治療が行われます。ウィルス性の肝炎にはインターフェロンという薬品が使用されます。インターフェロンは元々体内でも合成される物質なのですが、多量に投与されると脱毛や血小板・白血球の減少などの副作用を伴うことがあり、慎重に投与を行う必要があります。

外科手術

肝臓がんや肝腫瘍などの場合、患部切除を伴う手術が行われます。肝臓は切除しても肝細胞が増殖を続け、大きさや機能を元通りの状態にまで回復させる力を持っています。しかし、肝臓がんなどは肝硬変を伴っている場合があるのでどこまで切除するかの見極めが難しい場合があります。

肝移植

進行しすぎた肝硬変などの場合、臓器提供を受けて移植手術を行う場合があります。悪くなりすぎて再生能力が期待できなくなった肝臓を、健康な肝臓と取り替えるという理屈です。しかし、肝移植手術が成功しても一年後の生存率は90%で、年数を重ねるごとに低下し五年後には70%近くにまで低下することや、生体肝移植における提供者の健康被害の対策などまだまだ課題は大きいといえます。

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